新たな問題は成長の証

人は生きていると、いろんな問題に遭遇します。

 

もちろん問題などなく、いつも穏やかで平和な時を過ごすことができたなら、それに越したことはないのですが、これだけ人間がいて多くの繋がりの中で生きていると、問題が起きない方が不自然になってきます。

この「問題」という言葉をどのように捉えるかで変わってくるのですが、中には「問題なんて何もないです」と言う人もいます。

これは、「問題」をマイナスの要因として捉えているのか、そうではないかで変わってきます。

マイナスなこととして「問題」を捉えれば、平穏な状況を脅かす邪魔なものですが、プラスとして捉えれば、自分を成長させてくれる大切なものとなります。

どちらにせよ、これまでとは違う方法で対応しないといけない状況であることは同じです。

つまり、「問題」がなければ、新たな方法を試みる必要がないという訳です。

ややこしい話にはなりますが、何を問題と捉えるかも人それぞれで、昨日と同じ今日であることが、「問題なし」と感じる人がいれば、昨日と同じ今日が「問題あり」と感じる人もいます。

「問題あり」と「問題なし」を分ける境界線は、出来事そのものになく、問題としてそれを捉える人の中にしかない存在していないのです。

そんな形のない幻のような「問題」ですが、じつはこれが自分自身の「成長の証」となっています。

何かを問題として認識することや、新たな問題と出会うということは、これまでとは違った対策が必要です。

これまでの自分が歩んできた道では問題にならなかったことでも、今同じ歩み方をしようとすると問題となってしまうとしたら、それは「変化を求められている」ということではないでしょうか。

例えば、これまでのあなたの生き方が、周囲に受け入れられてきたとしましょう。 これが「問題がない」という認識です。

物事に真面目に取り組み、一生懸命に努力してきたあなたは、その生き方に自信を持っていました。 しかし、その生き方を受け入れてもらえない事態が起こったとします。

これは、これまで正しいと思っていた方法を否定されたように感じる出来事だと思います。

しかしこれは、あなた自身の変化が引き起こしている可能性があります。

問題がなかった時のあなたから出ているエネルギーが、今あなたが出せるエネルギーの80%ほどだったとしたら、問題が起こった現在のエネルギーがそれを越えている可能性があるのです。

あなたは、過去と現在の自分を同じものだと認識していたとしても、知らないうちに次の一歩を踏み出すことができる力を要したとしたなら・・・

これは80%のエネルギーであれば問題のなかった環境が、80%超えるエネルギーには耐えられなくなったと言えるのではないでしょうか。

あなたが風速20メートルには耐えられても、風速30メートルには耐えられないのと同じで、その時の環境や状況もあなたのエネルギー出力に対応できなくなるのです。

これが「問題」が誕生した瞬間です。

風の強さであれば、風速を20メートルに下げるか、風速30メートルに耐える環境を整えることで問題が解決します。

しかし人間の場合は風のように単純にはいきません。

もし問題が起こった時にその環境を捨てて、受け入れてくれる環境を探し求めたとすれば、その多くはエネルギーの出力を下げたことと同じになってしまいます。

これは、自分自身が変化することを拒んだということです。

これまで以上のエネルギーが出力できるようになったのに、それをしないのはもったいないとは思いませんか?

もちろんその選択のすべてがダメだということはありませんが、多くの場合は以前と同じ心地良さを与えてくれる環境に移ったとしても、同じような問題が再び起こることになります。

では、もうひとつの環境を整えるということを考えてみましょう。

環境を整えると聞くと、一見環境だけを変化させ、自分は変わらないように感じるかもしれませんが、実はそうではありません。

単純に風であれば、強風に負けない建物や足場、または風よけを作るといったことになるのですが、人間の場合はそうはいきません。

私たち人間の場合であれば、自分の出力に対応できるような人間関係や環境を築かなければならないのです。

それをしようと思っても、これまでと同じ考え方や感覚のままでは難しくなってきます。

つまり考え方や感じ方、物事の捉え方を一段階上げる必要があるのです。

新たな問題を抱えたあなたには、その力があるからこそ、その問題が誕生したのだと私は思います。

新たな問題は、あなたの成長の証なのです。