カテゴリ:気

タタカウ気持ちを忘れるな!

今回の題名を見て、あなたはどう感じたでしょうか?

合気道を稽古する中で、
大切なポイントとなるのが「力を抜く」「ぶつからない」「争わない」
というような、

相手と対立することの対極にある要素です。

つまり、

合気道には穏やかで相手と衝突せずに、
良好な関係性を築くことが、大切だということになります。


では、
今回の題名「タタカウ気持ちを忘れるな!」とは、
どういう意味なのでしょうか?





ここで少し連想してほしいのですが、
「タタカウ」という言葉から抽象的なイメージのものを
いくつか思い浮かべてみてください。


例えば、

「力」「頑固さ」「赤」「熱」「傷」「重い」
「勝利」「強さ」「恐怖」「弱さ」・・・ 

色んなイメージが「タタカウ」から連想できると思います。

このようなイメージのすべてが
当てはまるわけではありませんが、

これらの中に合気道の上達に必要な要素は、
本当にないのでしょうか?

合気道を稽古していると
「力を抜く」「ぶつからない」「争わない」、
そして「タタカワナイ」をひとまとめにしてしまいがちです。

そうすると、
タタカウ気持ちにある「気が出た状態」までも、
必要ないように感じたまま稽古を進めてしまいます。

何かと闘っている状態からは、
「気が出た状態」を感じることができます。

「タタカウ」ことが良いとか悪いとかではなく、
そこには気の出た感覚があるのです。


しかし、多くの人がタタカウことを意識すると、
そこから生まれる表現が荒いものになってしまいます。

それでは色んなものと衝突して、
その衝突したものにとらわれてしまうことになり
最初に出ていた気が出なくなってしまいます。

「気」は外に向かって出ているからこそ、
自らの力になるのですが

何かにとらわれた状態になると、
自らの苛立った心だけを強く感じることになってしまいます。

それでは意識を外に向け、
気を出すことを稽古しているにもかかわらず、
内側にばかり意識が向き、
気を引いた状態になってしまうのです。


しかし逆に「タタカウ気持ち」を忘れると、
緩みっぱなしの状態になってしまいます。

ではどうすればいいのか・・・

それは、二つの感覚を同居させることです。


「タタカウぞ!」という気持ちと、
草原の上で寝転びながらそよ風に吹かれ、
「あ~きもちいいなぁ~」という二つの感覚を同居させる感じです。

「気」は完全に力を抜くことと同じ意味です。

しかし私たちは「力を抜く」と「気を出す」を
同じ感覚として認識できていないことで、

ヤル気を出せば力み、
リラックスすれば腑抜けになってしまう

という結果になります。


では、
それらの二つの感覚を同時に感じ取ることができれば・・・


タタカウ気持ちが高まった時の、
意識が前に向かう感覚と、
草原に寝転がり穏やかに周囲を感じている感覚、

その両方を同時に思い浮かべ感じることができれば、
それが気の出た感覚だと私は思います。

ぜひ一度、
そんな相反したように思えるものを、
同居させることに意識を向けて稽古してみてください。